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観客席にシルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの姿も見えたビッグマッチ。
元3階級制覇王者の挑戦者シェーン・モズリー選手が、9回TKOで現WBAウェルター級王者のアントニオ・マルガリート選手をストップしています。
私の採点はモズリー選手のフルマーク。
01R 02R 03R 04R 05R 06R 07R 08R
マルガリ 09 09 09 09 09 09 09 08
モズリー 10 10 10 10 10 10 10 10
今回のモズリー選手の勝因はレスリング技術を応用したクリンチ・ワークだと思います。
普段の練習にレスリングを取り入れている、上司であるバーナード・ホプキンス選手から手ほどきを受けたのではないかと思えるくらい巧みでした。
レスリング、もしくは柔道経験者なら分かると思いますが、体格の小さい選手が大きい選手に投げられないようにするには、組んだ状態から前へ押すのではなく、下から上に押し上げるのです。
これに対して大きい選手は逆に上から下に押しつければ、小さい選手に押し負けることは無いのですが、マルガリート選手は対処方法を知らない様に見えました。
恐らくレスリング経験の無い、マルガリート選手はモズリー選手の下から押し上げる力に実際の体重以上のプレッシャーを感じたと思います。
普段はこれでもかと前に出てくるマルガリート選手ですが、今回はスピードの無い平凡なボクサーに成り下がってしまいました。
結果的には圧勝でしたが、モズリー選手のスタミナもギリギリだったと思います。
この勝利でモズリー選手は、全キャリアを通してオスカー・デラ・ホーヤ選手に並んだとさえ思える実績を残したと思います。
古代ギリシャで、より専門的に技術を高めるためにパンクラチオンから分離したボクシングとレスリング。
MMA全盛の現代においては現代ボクシングではレスリング技術も必要になってきたのかも知れません。
P.S. 試合前マルガリート選手のバンデージが石膏で固められていたため、取り除かれていたとの情報がありました。
以前の試合を含め、"ヌルヌル"秋山選手の様な汚れた英雄だった可能性も出てきました。
実はモズリー選手も2003/09/13のデラ・ホーヤ選手とのWBA・WBC世界S・ウエルター級タイトルマッチでステロイドを使用していたことが発覚しています。
今回の体もすごい仕上がりで、まさかとは思ってしまいますが・・・。